「日々の進化が、未来の伝統を作る」今田 洋介 亀甲萬本店/醤油仲間 銀座で寿司職人を60年もやっていますと、よく人様に「ご主人は、どのネタが一番好きですか?」と訊かれるんですね。 お寿司というのは、どれだけまぐろが好きな人だって、「まぐろだけで終わる人」はいないものです。 大相撲で言えば […]
「しょうゆと向き合う「極意」」森岡 督行 亀甲萬本店/醤油仲間 僕は銀座一丁目で「1冊の本を売る書店」、森岡書店を営んでいます。 1998年に神田の古本屋に就職して以来、25年間、本にまつわる仕事をしてきました。 「しょうゆ」がテーマと聞いて思い返すのは、この仕事のスタート付近の想い […]
「しょうゆハンターじゃないけれど」竹内 海南江 亀甲萬本店/醤油仲間 昭和世代の田舎育ち、特に関東だと、肉じゃがに、きんぴらに、とにかくしょうゆ味が家庭の味ですよね。 私は群馬県に生まれ、料理好きの母の味で育ちました。 台所には三種の神器のように、しょうゆの一升瓶がありましたね。 私の父も […]
「本質を求め、語り継ぐこと」東儀 秀樹 亀甲萬本店/醤油仲間 僕は、母方の東儀家が1300年続く雅楽の家、父は商社勤めの家庭に生まれましたが、幼い頃、「雅楽師」になろうと思っていませんでした。 1歳から7歳まで、父の赴任先のタイで育ち、幼稚園の頃にビートルズにハマりました。 小学校 […]
「しょうゆ愛は、とまらない」安住 紳一郎 亀甲萬本店/醤油仲間 振り返れば、生まれながらにして「しょうゆ好き」かもしれません。 幼い頃から、家族に「しょうゆをかけすぎないように」と言われてばかり。 山形に住む祖母が納豆餅を作ってくれて、それが大好物でした。 その後、アナ […]
「拮抗大根、あるいは〈醤油の哲学〉」小林 康夫 亀甲萬本店/醤油仲間 modest but mighty————これが今日の指示記号かな? わたしは、長年、東大の教養学部がある駒場キャンパスで教えていました。 所属の学科は「表象文化論」でしたが、最後の十数年は、わたし自身が設 […]
「川波さんの味は、家族の味」朝吹 真理子 亀甲萬本店/醤油仲間 小さい頃は甘いものが苦手で、中学生ぐらいまでの私のおやつの定番は、どんこ(干ししいたけ)を戻して甘辛く煮付けた煮物でした。 2歳半から大学一年生になるまで、自宅の家事を担っていた川波さんという素敵なおばさまがいらして、そ […]
「文化は日々に息づく」竹本 織太夫 亀甲萬本店/醤油仲間 文楽の世界では三業(さんぎょう)といって、物語を語る「太夫(たゆう)」と三味線を弾く「三味線弾き」、そして人形を動かす「人形遣い」の3つの仕事で成り立っています。 竹本織太夫として、異分野と交流したり、書籍を出版したり、 […]
「シンプルという究極」西川千雅 亀甲萬本店/醤油仲間 「あなたにとっての究極の料理は?」と訊かれたら。 僕は「目玉焼き丼」と答えます。 ごま油をひいて焼いた目玉焼きをごはんにのせ、ポタポタとしょうゆをたらして、というシンプルな一品。 目玉焼きにはソース派やケチャップ派もいら […]
「抱擁」遠山正道 亀甲萬本店/醤油仲間 ちょっとした理由があって、ボイストレーニングを受けることがあった。 慣れない「ニューヨーク・ニューヨーク」を練習し、高音で顔を歪めて歌うと若い女性の先生に咎められた。 「あなたが気持ちよくなってどうするんですか」と。 感 […]