腸活ごはん~玄米と発酵食品
大腸は、「水分やミネラルを吸収する」「未消化の栄養素を腸内細菌が分解する」「便=うんちをつくる」3つの役割があります。
大腸は、直径が6cm、長さが1.5mあり、おなかの外側を時計回りで四角に囲むような形です。
大腸には、腸内フローラ(お花畑)と言って腸内細菌がたくさん住んでいます。その腸内細菌は、1000種類・100兆個・およそ1.5kgの重さがあります。
腸に500mlペットボトル3本分の重さの腸内細菌がいるなんて、すごいですね。からだに大きな影響を及ぼすのも納得できます。
小腸で吸収されなかった食物繊維(しょくもつせんい)や食べ物の残りかすが大腸に届きます。
大腸の前半では、「食物繊維」「オリゴ糖」が善玉菌のえさに、「たんぱく質」「脂質」が悪玉菌のえさになって、腸内細菌は活動します。
私たちの食べた物によって、腸にどんな花が咲くか?決まるのです。
そして大腸の後半では、食べ物の残りかすをもとに便がつくられます。
便をつくって運ぶには2種類の食物繊維が必要です。
まず、便を形づくるのは水に溶けない、不溶性(ふようせい)の食物繊維です。
これは、玄米、大豆、きのこ、いも、キャベツなどに含まれています。
不溶性の食物繊維は、腸内の病原菌など、悪いものをホウキのように外にはきだす役割もあります。
そして形になった便が、大腸のぜん動運動で外に向かって運ばれるときに、水に溶ける水溶性(すいようせい)の食物繊維が腸の内側のすべりを良くします。
水溶性の食物繊維は、ねばねばになる、わかめや昆布などの海藻、なめこ、らっきょう、大麦、りんごなどに含まれています。
これは、意識して食べないとなかなか摂れません。しかし、不溶性と水溶性の両方をもつ食べ物もあります。
ごぼう、納豆、キウイフルーツなどです。
水溶性食物繊維は、腸内のすべりを良くしてからからだの外に便が出るのを手助けしています。
2つの食物繊維をしっかり摂ることで、大腸が便をつくり、余分な糖質、脂質、悪玉菌がつくる毒素を出してくれるのです。
また水溶性食物繊維は、善玉菌のえさになって腸内環境を良くする大切な役割があります。
うんちの80%は水分です。
のこり20%のそれぞれ1/3は
・食べかす
・活動を終えた腸内細菌
・小腸の内壁(粘膜)
から出来ています。
腸活をすると、食物繊維や増えて活動を終えた腸内細菌で、便も大きくなります!
肉食やラーメンなど脂っこいものが続くと、小腸では消化しきれずに、大腸までたんぱく質や脂質が届きます。
これが悪玉菌のエサになって、分解するときにくさいにおいを出します。いわゆる腐敗臭ですね。
少量でもとてもくさい、インドール、スカトール、フェノールなどの有害物質です。
このくさい有害物質は、血液にのってからだのすみずみまで運ばれます。
考えただけでぞっとしますね。
小腸で消化されない水溶性食物繊維やオリゴ糖などは、大腸で善玉菌のエサになります。
大腸に、悪玉菌のエサをおくるか?善玉菌のエサをおくるか?
私たちが何を食べるかで決まります。
参考文献
「毒出しごはん」 青江誠一郎
「腸を鍛える」 光岡知足
1)腸がキレイになって学生時代の体形に!
腸活ごはん~玄米と発酵食品/
2)小腸のはたらき
4)やせ菌を増やすには?
5)病気は腸内細菌がつくる
6)キレイな腸内フローラをつくる食べ物
7)微生物の宝庫~発酵食品のひみつ
8)おなかの救世主~玄米と納豆・みそ汁 炊飯器の玄米モードでも美味しい、玄米の炊き方を教えます。
玄米と発酵食品
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