さらに、新潟の大豆加工品で忘れてはならないのが「栃尾の油揚げ」でしょう。栃尾(今は長岡市に編入)の名物で、サイズはおよそ長さ20㎝、幅8㎝、厚みは3㎝もある大きな油揚げです。シンプルに両面を焼いただけでも、中に刻みねぎや味噌を詰めてもよし。地元ならどの居酒屋にもあって、それぞれの味を競っています。
澄子さんはその栃尾の出身ということもあって、よくこの油揚げを使います。撮影日には、納豆と刻みねぎをベースに、ひとつには「しょうゆもろみ」を、もうひとつには「しょうゆの実」を合わせて挟んでありました。油揚げ×納豆×しょうゆもろみという大豆の三重奏は、もちろん抜群のハーモニー。ご飯のおかずにもお酒のあてにもうれしい味つけです。