脳の健康を保つための食習慣のポイント

《脳を元気にする食だより》

脳の健康を保つための食習慣のポイント[後編]

脳の健康を保つためには、血糖値の急激な上昇を避けることが重要です。

. 未精製の食品を選ぶ

白米や玄米イメージ

精製された食品は血糖値を急上昇させやすいため、白米や白いパンよりも玄米や全粒粉のパンを選びましょう。

. 食べる順番を工夫する

食べる順番イメージ

食物繊維の多い野菜などから食べると、血糖値の上昇がゆるやかになります。野菜、主菜、主食の順番でとるように心がけましょう。

. よく噛んで食べる

よく噛むイメージ

よく噛むと食べ物がゆっくり吸収されるので、血糖値の上昇を抑えられます。食材の原型がなくなるまで、よく噛みましょう。

【脳と腸の意外な関係性】

最近、腸と脳の関係性が注目されています。緊張するとおなかが痛くなったり、おなかの調子が悪くなると気分もすぐれないことがありますが、これは腸と脳が密接に関連しているからと考え られています。逆に、腸内環境の状態が脳の働きに影響することが少しずつわかってきました。

にんじんとあしたばで食べるグラノーラ

腸の健康を保つためには、発酵食品や食物繊維をとることが重要です。ヨーグルトやキムチ、野菜、果物、穀物 などがおすすめです。  日常的に、みそやしょうゆ、酢などの調味料を使ったり、ヨーグルトやチーズのような食材を間食に取り入れたりしてみましょう。バランスの良い食事を心がけ、発酵食品や食物繊維を積極的にとることで、腸の健康を促し、脳の元気を保ちましょう。

みそ汁イメージ

【参考文献】 ●岩川 愛一郎、水嶋 昭彦、他:「知りたいことが1冊ですべてわかる!人体の全解剖図鑑」、 日本文芸社、(2015) ●植木もも子:「動脈硬化を防ぐおいしいレシピ」、新星出版社、(2014) ●貴堂 明世:「役立つ栄養学 100レシピ&500食材べんり帳」、主婦の友社、(2018) ●厚生労働省:「ブドウ 糖」、 e-ヘルスネット(閲覧日:2023年6月13日) ●Carabotti M, et al. The gut-brain axis: interactions between enteric microbiota, central and enteric nervous systems, AnnGastroenterol. 2015 Apr-Jun; 28(2): 203–209. ●兵庫医科大学病院情報誌:「腸内環境 を整えて健康に」『ここらいふ』、2022年4月1日、vol.28、p.2-4