糖化とは、体内でたんぱく質と余分な糖質が結びついて細胞などを劣化させる現象だとお伝えしました。身近な例として、ホットケーキを思い浮かべてみましょう。ホットケーキをつくるときに小麦粉や砂糖(糖質)と卵や牛乳(たんぱく質)を混ぜて加熱すると、おいしそうな色合いが生まれるのも糖化の一例です。
しかし、同じような糖化反応が人間の体内でも起こると問題が生じます。体内で余分になった糖は、たんぱく質と結びつき、「AGEs(終末糖化物質)」という物質ができます。AGEsは一度できると分解が難しく、体内に蓄積されます。
血管に蓄積すると血管がかたくなり、進行すると心臓や脳にかかわる病気のリスクが高まるといわれています。そのため、糖化を予防することが大切なのです。