骨だよりイメージ

《骨を丈夫にする食だより》

あなたの骨は丈夫ですか?[第1回]

骨を調べるイメージ

突然ですが、ご自身の骨密度がどのくらいか知っていますか?

骨の強さを調べる「骨密度検査」では、骨の成分であるカルシウムやミネラルがどのくらいあるかを検査することができます。骨密度が低下すると、骨の中身がスカスカになる「骨粗しょう症」になります。この病気の怖いところは、骨がもろくなりつまずいて手やひじをついたりくしゃみをしたりするくらいでも骨折してしまう恐れがあるところです。

 

また、背中や腰の痛みや、身長が縮むといった症状が出ることもあります。毎日安心して過ごすためにも、ご自身の骨の状態を確認しておくとよいでしょう。

背骨が曲がるイメージ

【骨粗しょう症になる原因】

骨についてわからないイメージ

成人からは年齢とともに骨の量は減っていきます。そのため、少しでも若い時から骨量をしっかりと増やしておくことが重要です。「骨粗しょう症」は、男性よりも女性に多い病気です。閉経後は、女性ホルモンが減ることで骨に必要なカルシウムの吸収率が低下するため、高齢になるほど骨がもろくなりやすくなります。高齢者では、骨折が寝たきりの原因になることもあります。誰にでも起こりうる可能性がありますが、特に運動不足や極端なダイエットは骨粗しょう症を加速させます。今からでも遅すぎることはありません。日々の生活で骨を強くすることを意識した生活を送ることが大切です。

【執筆・監修/Eatreat管理栄養士 堀江 優子】
【参考文献】・骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会:「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」、一般社団法人日本骨粗鬆症学会、http://www.josteo.com/ja/guideline/doc/15_1.pdf、(閲覧日:2023年8月7日)・中村丁次:「栄養の基本がわかる図解事典」、成美堂出版、(2020)・東原裕子:「腸内細菌により産生される短鎖脂肪酸の骨代謝調節作用と作用機序の解明」、科学研究費助成事業データベース、https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19K11786/、(閲覧日:2023年8月7日)