私たちのからだは、200種類 60兆個の細胞からできています。
この細胞には、核に細胞の遺伝物質DNAや染色体があります。
人の細胞核には46本のDNAがあり、はしごがねじれたような二重らせんの形で長さ1.8mもの情報があります。
また、糖から生命エネルギーをつくるミトコンドリアや、DNA情報からたんぱく質をつくるリボゾームなどが備わっています。
その細胞は、大きく分けて2つの種類があります。 からだをつくる体細胞と遺伝情報を次の世代に伝える生殖細胞です。
体細胞は、上皮細胞、筋組織、支持組織、神経組織などで、生殖細胞は精子と卵子です。
同じ年齢でも、見た目の年齢はかなり違います。
見た目の年齢は、お肌や髪の状態で変わるのです。
では、なぜ人によってお肌や髪のうるおいが違うのでしょうか?
それは、からだの細胞が古い細胞から新しい細胞に常に生まれ変わっているかどうか?なのです。
肌のターンオーバーは約6週間
細胞の生まれ変わりが早いと、新しい細胞が皮膚の表面に出てきます。
また、若々しい細胞は、病気になりにくく健康を増進してくれます。
髪の毛は、毛細血管から髪の毛の毛根に栄養がしっかりと届いているか?これが重要です。
いくら外側からケアしても、毛細血管の健康状態が悪いと髪に栄養が届かないのです。 細胞が、新しく生まれ変わるためには何が必要でしょうか? お肌や髪のうるおいを与えるためには、からだの細胞が常に新しく生まれ変わっているかどうかが大切です。 そのためには、細胞に毛細血管から栄養と酸素をしっかり運ぶことが必要です。 では、細胞にしっかりと栄養と酸素を運ぶには何が大切なのでしょうか?
その1 たんぱく質をバランスよく摂る たんぱく質は、内臓、筋肉、骨、皮膚、髪、爪の細胞の材料になります。 推奨量(g/日)は、18歳以上女性で50g、18~64歳男性で65gです。厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」 例えば1日にたんぱく質を50g摂るとすると・・・ 豚ばら肉100g 21.9g
たまご1個 10g
さば缶1/2缶 8g
豆腐1/3丁 7g
納豆1パック 8g
計 54.9gですね。 3食でこのくらいの量のイメージになります。 参照:文部科学省「食品成分データベース」
たんぱく質を摂るときに注意したいポイントは、いろんな種類を組み合わせることです。 それは、お肉中心に摂ると胃で消化しきれずに残ったたんぱく質が大腸で悪玉菌のえさになるからです。 腸内環境が悪くなると、細胞への栄養素の供給にも影響が出てきます。 お肉に魚、卵、大豆などを組み合わせて食べましょう。 納豆や味噌汁、しょうゆなど大豆たんぱくが原料の発酵食品をうまく取り入れることで、腸内環境にも良く一石二鳥の食事になります。 おやつに甘納豆などを摂るのも良いですね。 肌や髪の細胞に必要な栄養を体内に吸収するのは、小腸です。 私たちが食べたものは、胃で消化されて小腸まで到達します。 小腸は、大人で直径3cmの丸い管で長さは6mほどあります。 心臓や胃と違って、おなかの中で動けるように固定されていません。 栄養素を取り込むため、とても大きな表面積があります。 なんと、広げるとテニスコート1面くらいの大きさがあるといわれています。 中は柔らかいじゅうたんのような、突起(とっき)のある小さなひだの形をしています。 小腸が動くことで、食べ物を運びながら、酵素を含んだ小腸液で細かく分解します。 食べ物は、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素に分解されます。 この栄養素を、小腸内側のひだがキャッチして、血管の血液に入っていくのです。 私たちが生きるための栄養素は、小腸から血液にのって、からだ全身に運ばれます。小腸では、食べ物の90%が消化、吸収されます。 まさに小腸は、からだの栄養の取り込み口なのです。
もちろん何を食べるか?は大切ですが、栄養を吸収する小腸の健康状態が大切なのです。
細胞にしっかりと栄養と酸素を運ぶには?
また、小腸で吸収した栄養素をしっかり体内に送るためには、健康な血管も必要です。 とくに、毛細血管が健康な状態であることが条件です。 しかし、毛細血管は45歳ごろから劣化してゴースト化(消える)すると言われています。 30代から70代で約30%減少するとの報告もあります。 毛細血管がゴースト化すると、細胞に栄養を送ることができません。 でも、ゴースト化した毛細血管を復活させることはできます。 それは、血管の材料になる大豆、魚、鶏肉などの良質なたんぱく質をとること。 また、善玉菌のえさになって腸内環境を整える「水溶性食物繊維」を含むネバネバ食材を食べることです。 毛細血管が手足の先までしっかり流れるように、お風呂でからだを温めたり、下半身の筋肉をつけることも効果的です。 かんたんに毛細血管の状態をチェックする方法をご紹介します。 爪を5秒強くおさえて、手をはなしてすぐに戻れば毛細血管は健康です。2秒以上かかればゴースト化している可能性があります。 あなたは大丈夫ですか? 参考文献 藤田紘一郎「毛細血管は腸活で強くなる」
6)キレイな腸内フローラをつくる食べ物
腸活ごはん~玄米と発酵食品/
8)おなかの救世主~玄米と納豆・みそ汁 炊飯器の玄米モードでも美味しい、玄米の炊き方を教えます。