幸せホルモンをふやす食べ物は?  5つの腸活ごはん

その1 玄米もち麦ミックスごはん

幸せホルモンをつくるためには、腸内環境をととのえることが大切です。 

 

なぜなら、幸せホルモンセロトニンの材料となるビタミンM(葉酸)、鉄、ビタミンB3(ナイアシン)は、腸内細菌がつくるからです。

 

それではこれから腸内環境をととのえるために、おすすめの腸活ごはんをお伝えします。

 

善玉菌を増やすためには、善玉菌のエサとなるものを食べることが大切です。

 

善玉菌のエサ、それは水溶性の食物繊維です。

 

食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があり、水溶性は水に溶けて柔らかくなるタイプの食物繊維です。

 

きのこや海藻、大豆、フルーツなどに含まれていますが、特にたくさん含まれているのがもち麦です。

 

もち麦には、水溶性食物繊維4.3グラム、不溶性食物繊維3.6グラム、合わせて7.9グラムの食物繊維が含まれています。

 

これは他の穀物や野菜と比べてもダントツに多い量になります。

 

中でももち麦のエース品種キラリモチは、水溶性食物繊維が10.1グラム含まれています。

 

また、キラリモチはにおいも少なく甘い味わいなので、白米と一緒に炊くととてもおいしいです。

 

腸活ごはんで、1番取り入れやすいのは主食を変えることです。

 

いつもの白米やパンから、玄米やもち麦をミックスしたごはんに変えることで、習慣的に続けられます。

 

玄米はからだに良いので始める人が多いのですが、100%玄米で炊いてしまうと硬くて美味しくない、玄米のにおいが苦手という理由で続かないことがよくあります。

 

そこでおすすめするのはいつもの白米に玄米ともち麦をミックスして炊く方法です。

 

始めは、白米2合:玄米1合:もち麦1合の割合で、慣れてきたら白米1合:玄米1合:もち麦1合で食べると美味しく続けられます。

 

あなたも、玄米もち麦ミックスごはんで、毎日水溶性食物繊維をとり、善玉菌を増やして腸内環境をととのえませんか?

 

善玉菌が増えることで、幸せホルモンセロトニンの材料もよりたくさんつくられます。

 

参考文献 樺沢紫苑「3つの幸福」

 

 

その2 薬味たっぷりおかず納豆

幸せホルモンを増やすためには、腸内環境をととのえることが大切です。

 

そのためには、腸内細菌のえさになる3つのものを食べる必要があります。

 

発酵菌と水溶性食物繊維、オリゴ糖です。

 

これを一度に全て摂ることができるメニューがあります。

 

それは納豆です。

 

納豆には、腸内細菌のえさになる納豆菌と、大豆に含まれる水溶性食物繊維のオリゴ糖が入っています。

 

さらに納豆にあるものを加えると、腸活度をパワーアップさせることができます。

 

それは、めかぶ、おくら、山芋、モロヘイヤなどの「ねばねば食材」です。

 

ねばねば食材には、善玉菌が喜ぶ水溶性食物繊維がたくさん含まれています。

 

私のおすすめの食べ方は、ごま、大葉、みょうがをたっぷり足してポン酢や梅干しなどさっぱりした味付けで食べる「薬味たっぷりおかず納豆」です。

 

薬味や味付けを替えると、納豆を毎日飽きずに食べられます。

 

また、キムチを加えるのもおすすめです。

 

納豆菌に加えてさらに乳酸菌も一緒に摂れます。

 

納豆にこれらの食材を組み合わせることで、食べごたえのあるおかずになります。

 

朝ごはんや仕事から帰った夕食など、短時間でつくって食べたいときにとても便利です。

 

大豆は良質な植物性のたんぱく質を含んでいます。

 

私たちの皮膚や髪を新しくつくる細胞のもとになります。

 

だから、おかずとして最適なのです。

 

あなたも、納豆にねばねば食材といろんな薬味や味付けを試してみてください。

 

バリエーションは無限大です。

 

食べるときには、しっかり噛んで食べることも大切です。

 

お口の中で食材を小さくして腸が栄養吸収しやすいようにしてあげましょう。

 

 

その3 みそ汁と食物繊維のパワー

腸内細菌のえさになる水溶性食物繊維と、腸内をキレイにしてくれる不溶性食物繊維は、毎日とりたい栄養素です。

 

これらをとるのに最適な食事は、きのこや海藻など食物繊維が入った具のみそ汁です。

 

特にきのこの食物繊維であるβグルカンは、 善玉菌のえさになり、免疫細胞を活性化します。

 

さらに、抗腫瘍効果も期待できます。

 

きのこは、まいたけ、しめじ、えのき、しいたけを切って冷凍庫に保管すると味も美味しくなります。

 

また、わかめ、あおさ、めかぶなどの海藻は、水溶性食物繊維が豊富です。

 

海藻をたっぷり豆腐と一緒にみそ汁にして食べるのをおすすめします。

 

そして、みそは発酵菌が含まれているので、善玉菌のえさになります。

 

よく、ヨーグルトのCMで生きて腸に届くことを宣伝していますが、しょうゆやみそなどの発酵菌は、活動を終えて死んでいても善玉菌のえさになります。

 

だから、調理するときに温めても大丈夫です。

 

毎日の食事に、きのこや海藻のみそ汁をとりいれて腸内環境をととのえてください。

 

腸内環境が整うと、腸内細菌が幸せホルモンの材料をたくさんつくってくれるでしょう。

 

 

参考記事

2022.10.8 日経新聞「元気の処方薬」

 

その4 魚には脳や神経の機能に良いオメガ3脂肪酸が

フィンランドの研究で、1週間に魚を2回食べる人は抑うつに効果があるという結果があります。

 

魚には、オメガ3脂肪酸であるDHAやEPAなどの良質な油が含まれています。

 

これが脳や神経の機能を維持し、コレステロールが幸せホルモンの「セロトニン」を取り込むのです。

 

しかし、生魚をさばいたり、焼いて網を洗うのがおっくうなときもありますね。

 

魚を手軽に食べるには、さしみや缶詰がおすすめです。

 

 

さしみは、サーモン、まぐろ、ぶりなどの良質な脂をそのまま摂れます。

 

さしみの他には、漬けにしたり、カルパッチョにするとバリエーションが広がります。

 

残ったさしみは、翌朝のみそ汁に入れると美味しく食べられますよ。

 

また、さばやいわし缶詰を食べると青魚に多いDHAやEPAをを取り込めます。

 

そのまま食べるのはもちろん、パスタやサラダに和えたり、フライパンで皮を焼いて臭みを取ってカレーライスに入れるのもおすすめです。

 

価格もお手頃なので、常備しておきたいですね。

 

私も脂の乗ったさば缶詰を買って常備しています。

 

休日の午前にお酒のおつまみにぴったりです。

 

ぜひ、さばやいわし缶詰の美味しい食べ方をいろいろ開発して見つけてみてください。

 

 

その5 玄米、もち麦ごはんをしっかり噛んで食べよう

しっかり噛むことで脳への刺激となり、セロトニンが出ます。

あなたは、食事のときに何回くらい噛んでいますか?

 

数えながら食べてみてください。

 

最近は、ふわふわの食感のパンややわらかいハンバーグなど噛まなくても良い食材が人気なので、意外と少ない回数でのみ込んでいることが増えたと思います。

 

実はこの噛むという行為が私たちの健康を保つのに、とても大切な役割を担っているのです。

 

まず唾液には、強力な免疫物質「IGA」や心の安定や脳の活動に関係する物質が含まれています。

 

さらにしっかり噛むことで、次のような効果があると言われています。

・ 血糖値の安定
・ 腸内環境の改善
・ 口の機能低下の予防
・ ダイエット
・ アンチエイジング
・ 認知症予防
・ 虫歯 歯周病予防

では、どんな食事が噛むのに良いのでしょうか?

 

まずは、白米に玄米やもち麦、雑穀をブレンドしてしっかり噛む主食を食べることをおすすめします。

 

私たちの歯は、犬歯などの鋭い歯より平たい歯の方が多く、穀物や野菜を噛んですりつぶすのに良いつくりになっているからです。

 

しっかり噛むことで、唾液が出て消化酵素が働いて胃腸に負担がかかりません。

 

また、やわらかくすりつぶすことで、小腸に届いたときに栄養吸収しやすい状態になります。

 

ごぼうやれんこんなどの根菜やアーモンドやナッツ類も噛むのに良い食材ですね。

食事のときに意識してしっかり噛んで、健康効果を得たいですね。

 

またっくお金や手間がかからない健康法です。

あたなも今日から、しっかり噛むことを意識して見てください。

 

参考文献 小林弘幸「あなたを守るかむリズム」

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