幸せホルモン セロトニンに良い5つの習慣 3)腸に良い食事をとる

幸せホルモン「セロトニン」の材料は、腸内細菌がつくる

腸は幸せホルモンの材料工場です。

 

その理由は、ビタミンM(葉酸)、鉄、ビタミンB3(ナイアシン)といった幸せホルモン「セロトニン」をつくるための材料を腸内細菌がつくるからなのです。

 

腸内環境(腸内フローラ)を良く保ち、腸内細菌がうまく働けるようにしておくことがこころの健康にとっても大切なのです。

 

では、腸内環境をよく保つために善玉菌を増やす3つの食事法を見ていきましょう。

 

 

善玉菌を増やす「水溶性食物繊維」

水溶性食物繊維は、水に溶ける性質の食物繊維で善玉菌のえさになります。

 

わかめやめかぶ、昆布などの海藻、もち麦やらっきょう、おくら、かんきつ類やりんごなどの果皮に含まれます。

 

食生活の中で意識しないと、十分にとれないので毎朝のごはんで食べるのがおすすめです。

 

また、大腸のところでも話しましたが、便のすべりを良くしてくれるはたらきもあります。

 

腸の中でねばねばになり、糖質の消化吸収を抑え、コレステロールを吸着して出してくれます。

 

水溶性食物繊維は、腸の中でとても大切な役割を果たしてくれるのです。

 

善玉菌を増やす「オリゴ糖」

オリゴ糖は、大腸で善玉菌のえさになり善玉菌を増やします。

 

水溶性食物繊維と並んで、腸活のために必ずとりたい栄養素です。

 

では、オリゴ糖はどんな食材に含まれているかご存知ですか?てんさい糖などにオリゴ糖が含まれるので、お砂糖のイメージが強いかもしれません。

 

実はオリゴ糖は、しょうゆやみそ、日本酒などの発酵食品、納豆やきなこになる大豆、玉ねぎ、にんにく、ごぼう、バナナなどにも含まれています。

 

こうしてみると日本にはオリゴ糖の含まれる発酵食品がたくさんありますね。またオリゴ糖は、赤ちゃんが飲む母乳にも含まれています。赤ちゃんの腸活にも役立っているのです。

 

「発酵食品」で菌そのものをとる

善玉菌を増やすためには、乳酸菌、納豆菌などを含む発酵食品を食べるのがおすすめです。

 

しょうゆ、みそ、みりん、日本酒、こうじ、甘酒、かつお節、ぬか漬け、キムチ、ヨーグルト、納豆などです。

 

世界の中で、日本人が長寿であることをみると、日本の発酵食品がわたしたちの腸内に良い影響を与えてきたのかもしれません。

 

コマーシャルで「生きて腸に届く乳酸菌」と強調されていますが、「殺菌されて死んだ発酵菌」でも腸内フローラに良い影響があることが分かってきました。

 

1種類の乳酸菌だけでなく、いろんな種類の発酵菌をたくさんとったほうが、 腸内環境の多様化を促してくれるでしょう。

 

参考文献 光岡知足「腸を鍛える」