大阪には、食材を無駄なくおいしく食べきる「始末の料理」の文化があります。𠮷田さんも、幼い頃から、そういった母や祖母の心がけ、なにわの食文化を目の当たりにして育ちました。
「昔から、だしを取ったら、出し殻の昆布はぬか床に入れていた母。『こうするとお漬物がおいしくなるのよ』と話すのを聞いて、興味を持っていましたね。魚の骨は、ちょっと干して揚げると、おいしいおせんべいに。『カルシウムたっぷり。召しあがれ』。楽しそうにつくってくれたのは祖母。両親も祖父母もおいしいものが好きな人たちでしたが、食材をきちんと食べきる、丁寧な考え方の持ち主でした」
それは、𠮷田さん自身のなかに自然と根付いていった、大切な部分でもあります。
発酵食品である鰹枯節がベースの「香りふくらむ日本のうまみだし」は、本枯節や昆布をはじめとする、6種の魚介をブレンドしただしパック。𠮷田さんの手にかかると、ユニークな活用法で一味違う味わいになります。
「『香りふくらむ日本のうまみだし』は本当においしいおだしです。汁ものにしておいしさを楽しんだら、出し殻の栄養にも注目してみたくなって。しょうゆもろみと合わせて炒める甘辛のふりかけは、母も絶賛してくれました。ぜひお試しください」