しっかりとよくかんでいますか?画像

特集

かむ・飲み込みをサポートする食だより[第1回]

【しっかりとかんで飲み込めていますか?】

 
かむイメージ

かむ力や飲み込む力が弱くなると、硬いものがかみづらくなったり、食べ物が飲み込みにくくむせやすくなったりすることがあります。それにより食事の量が減り、からだに必要な栄養が摂れなくなり、「低栄養」や「脱水」がおこる可能性があります。
また、飲み込むときにむせやすいと感じる人は、誤嚥性肺炎や窒息の危険があるので気をつけなければいけません。歯や舌などの口の中の健康状態がよくないと、かむことや飲み込むことが難しくなることもあります。口は栄養の入り口なので、必要な栄養がきちんと摂れるように、日頃から口の中をケアしておくことが大切です。

【よくかむことで 得られること】

 

みなさんは、ひと口30回以上かんでいますか?よくかんで食べることには、いいことがたくさんあります。

<よくかむことで得られること>

胃腸が健康なイメージ

・肥満を予防する
・味覚がよくなる
・言葉の発音がよくなる
・脳が活性化する
・胃腸の働きがよくなる

また、よくかむとだ液がたくさん出てきますね。実は、そのだ液にも大事なはたらきがあるのです。
しっかりかんで、だ液を出すことは、全身の健康につながるのでとても大切なのです。

<だ液の大事なはたらきとは?>

虫歯予防イメージ

・消化を助ける
・飲み込みやすくする
・細菌感染を防ぐ
・がんの原因となる活性酸素を減らす
・むし歯を予防する

【執筆・監修/Eatreat管理栄養士 矢崎海里】
<参考文献>●中村丁次:「栄養食事療法必携」 第4版、医歯薬出版株式会社、(2020) ●吉田企世子、松田早苗:「正しい知識で健康をつくる あたらしい栄養学」、高橋書店、(2021) ●厚生労働省 歯科保健と食育の在り方に関する検討会:「歯科保健と食育の在り方に関する検討会報告書(概要) 歯・口の健康と食育~噛ミング 30(カミングサンマル)を目指して~」 、厚生労働省(閲覧日:2023年11月10日) https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/07/dl/s0713-10a.pdf ●厚生労働省:「速食いと肥満の関係 -食べ物をよく「噛むこと」「噛めること」、e-ヘルスネット[情報提供]、厚生労働省(閲覧日:2023年11月10日)https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-10-002.html ●山田好秋:「日本咀嚼学会からの発信」、特定非営利活動法人 日本咀嚼学会、(閲覧日:2023年11月10日)https://www.sosyaku.jp/info/file/info01.pdf ●特定非営利活動法人 日本咀嚼学会:「食育と咀嚼の大切さ」、特定非営利活動法人 日本咀嚼学会、(閲覧日:2023年11月10日)https://www.sosyaku.jp/file/pamphlet/pamphlet_221220.pdf