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<オートミールのおいしい食べ方>簡単レンジ調理で“米化”するコツを紹介!
「オートミールを米のように食べる方法を知りたい」
「オートミール米化を試したけど失敗してしまった」
このような悩みを抱えるダイエット中の方や健康志向の方は多いのではないでしょうか? オートミールを白米のように調理する「米化」は、低糖質で栄養豊富な食事を手軽に摂れる方法です。 本記事では、オートミール米化の基本レシピと失敗しないコツを解説します。
この記事でわかること
・米化とは何か基本知識
・米化に最適なオートミール
・電子レンジでの簡単な米化方法
目次
【オートミール米化とは何か】

海外の朝食として定番のオートミールを、日本人の食習慣に合わせてご飯のように食べる調理法が「米化」です。水を加えて加熱するだけの簡単な方法で、白米よりも低糖質・高食物繊維という栄養面のメリットがあります。様々なアレンジができ、健康志向の方やダイエット中の方に人気です。
米化とは何か解説
オートミール米化とは、オートミールを水で戻して加熱し、お米のような食感に調理する方法です。2019年頃から日本で注目され始め、ダイエッターを中心に人気が広がりました。元々欧米では朝食としてミルクと一緒に食べることが多いオートミールですが、日本人の食習慣に合わせて主食として取り入れやすくした調理法といえます。
オートミール米化の最大の魅力は、白米と比べてカロリーと糖質が大幅に少ないこと。1食分(オートミール30g)のカロリーは約105kcal、糖質は約17.9gで、白米茶碗1杯分(150g)と比べると、カロリーは半分以下、糖質も1/3以下になります。
▼ 一般的な一食あたりの量で比較
栄養素 |
オートミール30g |
白米150g |
カロリー |
約105kcal
|
約276kcal |
糖質 |
約17.9g
|
約61.7g |
食物繊維 |
約2.8g
|
約0.6g |
出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
米化に最適なオートミール
オートミールには主に3種類のタイプがあり、米化に向いているのはロールドオーツ(オールドファッションオーツ)です。オーツ麦を蒸して平たく伸ばしたもので、適度な粒感があるため、米化した際にお米に近い食感が楽しめます。
クイックオーツはロールドオーツを細かく砕いたもので、調理時間は短いですが、米化すると水分を含みすぎてしまい、べちゃっとした食感になりがちです。インスタントオーツは最も細かく加工されており、米化には向いていません。
オートミールの種類 |
米化の適性 |
特徴 |
ロールドオーツ |
◎
|
粒感があり、米に近い食感が楽しめる |
クイックオーツ |
△ |
水分を含みすぎてべちゃっとしやすい |
インスタントオーツ |
× |
食感がなくなりやすく米化には不向き |
米化以外の食べ方との比較
オートミールの代表的な食べ方には、米化の他に「オーバーナイトオーツ」「ポリッジ(お粥)」「ベイクドオーツ」などがあります。それぞれ特徴や向いている用途が異なるため、目的に応じて使い分けるとよいでしょう。
「オーバーナイトオーツ」は、オートミールを牛乳やヨーグルトに一晩浸して冷蔵庫で寝かせる方法で、朝食やデザート向き。「ポリッジ」は水や牛乳で煮てお粥状にしたもので、トッピングを加えて楽しむ欧米の伝統的な食べ方です。
米化の最大の特徴は、これらと比べて主食として使いやすく、和食との相性が良い点です。日本人の食生活にスムーズに取り入れられます。
【米化の正しい作り方と手順】

オートミールの米化は、適切な分量と水の量、そして正しい加熱方法がポイントです。電子レンジを使えば、約1分で手軽に作ることができます。フライパンや炊飯器を使う方法もあり、まとめて作って冷凍保存することも可能です。ここでは失敗しない基本の電子レンジでの米化の基本の作り方をご紹介します。
最適な種類と分量
オートミール米化の基本の分量は、オートミール30gに対して水50mlが目安です。これは茶碗1杯分の量になり、カロリーは約105kcalです。水の量はオートミールの種類や好みの固さによって調整してください。固めの食感が好みなら水を少なめに、柔らかめが好みなら水を多めにします。
米化に最適なのはロールドオーツで、水を加えると適度に膨らみ、粒感のある食感を楽しめます。クイックオーツやインスタントオーツは水分を含みすぎてべちゃっとしやすいので、米化には向いていません。
初めて米化に挑戦する方は、まずは基本の比率で作ってみましょう。
電子レンジでの米化法
電子レンジを使った米化の基本手順をご紹介します。最も手軽で時短にもなる方法です。
1. 耐熱容器にオートミール30gと水50mlを入れる
2. 全体をよく混ぜて、数分おいて水を吸わせる。
3. ラップをかけずに600Wの電子レンジで約1分30秒加熱する。
4. 取り出して軽くかき混ぜ、粒をほぐす。
加熱時間は電子レンジの機種やワット数によって調整が必要です。500Wなら約1分半、600Wなら約1分を目安にしてください。水分が多いようであれば、さらに10~20秒追加で加熱します。
底が平らな耐熱容器を使うと、水が均一に行き渡りやすく、ダマになりにくいのでおすすめです。
失敗しないコツと注意点
オートミール米化がうまくいかない主な原因と、失敗しないためのコツをご紹介します。
[ 水の量を正確に測る ]
目分量ではなく、計量カップや電子スケールを使って正確に測りましょう。水が多すぎるとべちゃべちゃに、少なすぎると硬くなってしまいます。
[ 加熱前によく混ぜ、水を吸わせる ]
オートミールと水をしっかり混ぜることで、水分が均一に行き渡り、ダマができにくくなります。また、数分おいて吸水させるとよりおいしく仕上がります。
[ 加熱後にかき混ぜる ]
加熱後に箸やスプーンでほぐすことで、より米らしい食感になります。
[ ラップはしない ]
ラップをすると水分がこもり、べちゃっとした食感になりやすいです。
【糀入りもちもち玄米のご紹介】

オートミールは便利で栄養価も高いですが、毎日続けると飽きがきたり、食物繊維の摂りすぎによるお腹の不調が気になる方もいるかもしれません。そんな時におすすめしたいのが、「糀入りもちもち玄米」です。白米よりも栄養価が高く、食べ応えのあるもちもち食感が特徴。さらに糀の自然な甘みがプラスされ、噛むほどに旨味が広がります。
白米に比べると食物繊維も適度に含まれており、バランスの良い主食としてオートミールの代替にもぴったりです。
たまには玄米を取り入れて、毎日の食事に変化をつけてみませんか?
【よくある質問】
オートミールが米化しない理由は?
米化がうまくいかない原因は、大きく3つに分けられます。
1つ目は「水の量が合っていない」こと。目分量ではべちゃつきやすく、計量が大切です。
2つ目は「オートミールの種類」。米化に向かないインスタントオーツを使うと失敗しやすいです。
そして3つ目は「加熱が不十分または過剰」。電子レンジのワット数や時間に注意しましょう。特に初心者は、基本の30g:50mlの比率と1分加熱を守ると失敗しにくくなります。
レンジなしで米化する方法は?
*電子レンジが使えない場合でも、フライパン加熱でオートミールを米化することが可能です。例えばフライパンの場合、オートミールと水を入れて中火で加熱し、焦げつかないよう混ぜながら加熱します。*電子レンジより手間はかかりますが、一度に多めに作れるため、冷凍保存による作りおきにおすすめです。生活スタイルに合わせた調理法を選びましょう。
米化するときの水の分量は?
オートミールの米化で最も重要なのは「水の分量」です。基本の比率はロールドオーツ30gに対して水50ml。この比率をもとに、食べる量を変えたい場合は水も比例して調整します。以下の早見表を参考にまずは基本の米化を、慣れてきたら自分に合った量を見つけてください。
ロールドオーツの量 |
水の量(目安) |
20g |
約33ml |
30g |
約50ml |
40g |
約67ml |
50g |
約83ml |
60g |
約100ml |
【まとめ】健康的な食習慣を始めよう
オートミール米化は、手軽に始められて栄養バランスも整いやすい、現代人にぴったりの健康的な主食です。電子レンジで簡単に作れる上、白米よりも糖質が少なく、ダイエットや生活習慣病対策にも役立ちます。
ただし毎日続けると飽きてしまうこともあるため、適度に玄米などを組み合わせて、無理なく続けることが大切です。自分に合った主食スタイルを見つけて、健康的な食習慣を今日から始めてみませんか?