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お米の品種一覧/特徴で選ぶ品種ランキング

「お米の品種がたくさんあって、どれを選べばいいか分からない…」
「毎日食べるお米だから、おいしい品種を知りたい」

このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
日本には300種類以上の米品種があり、それぞれに特徴や適した料理が異なります。 しかし、品種の違いを知らないまま同じお米を買い続けていては、自分に合った本当においしいお米に出会えないかもしれません。
本記事では、日本の代表的な米品種の特徴やランキング、選び方のコツまで詳しく解説します。自分の好みや料理に合った品種選びのポイントを知り、毎日の食事をより楽しく健康的にしましょう。

この記事でわかること

・日本の主要米品種とその特徴
・人気の高い米品種ランキング
・自分の好みや料理に合った米品種の選び方

おいしいお米選びに迷っている方はぜひ最後までご覧ください!

目次

【日本の米品種の基本と特徴】

 
米イメージ画像

日本で栽培されている米品種は、ほとんどがジャポニカ米(日本型)に属します。ジャポニカ米は粘りが強く、冷めてもおいしいという特徴があり、日本人の好みに合った食味を持っています。日本各地で栽培されている多様なジャポニカ米の特徴と系統について見ていきましょう。

日本の米品種数と主な系統

日本国内では約300種類以上のジャポニカ米が栽培されています。これらは地域の気候や土壌に適応するよう改良され、都道府県ごとにブランド米として確立されています。ジャポニカ米は粒が丸みを帯び、粘りと艶が特徴です。主に食味によって「コシヒカリ系統」「ササニシキ系統」などに分類され、さらに粘りの強さや硬さによっても区別されます。

▼ ジャポニカ米の主な特徴

粒の形状

アミロース含有量

炊飯特性

向いている料理

短くて丸みがある。

比較的低い。

粘りがあり、艶がある。

寿司、おにぎり、和食全般。

粒の形状

短くて丸みがある。

アミロース含有量

比較的低い。

炊飯特性

粘りがあり、艶がある。

向いている料理

寿司、おにぎり、和食全般。

コシヒカリから派生した人気品種

**日本の米品種の中で最も有名なのは「コシヒカリ」**で、多くの人気品種の親となっています。コシヒカリから派生した品種には「ひとめぼれ」「あきたこまち」「ヒノヒカリ」などがあり、系統図で見ると多くの品種がコシヒカリの血を引いていることがわかります。コシヒカリとその子孫は粘りと甘みのバランスが良く、日本人好みの食味特性を持っています。品種の系統を知ることで、自分の好みに合った米を見つけやすくなります。

コシヒカリ系統以外の日本を代表する基本品種

日本を代表する米品種には、コシヒカリ系統以外にも多くの有名品種があります。「ササニシキ」は1963年に宮城県で開発された品種で、アミロース含量が高いため粘りは少なくさっぱりとした印象の味わいが特徴です。

ササニシキは農林1号と農林22号の交配で誕生した ハツニシキを母に持ちますークの1990年には作付面積が20万ヘクタールを超え、コシヒカリに次ぐ全国2位のシェアを誇っていました。

しかし1993年夏の大冷害で打撃を受け、主要産地・宮城県の作況指数は37(平年並み100)にまで激減し、耐冷性のある「ひとめぼれ」へ転換が進みました。現在では一般消費者より、料亭や寿司屋への供給が主となっている 程度の作付面積となっていますが、あっさりした食味を好む根強いファンに支持されています。

【米品種ランキングと選び方】

 
米ランキングイメージ

日本国内で人気の高い米品種には地域や特性によって様々な種類があります。米の品種ランキングを把握すると、自分の好みや料理に合った品種を選びやすくなります。全国的な人気品種と地域別のブランド米の特徴を見ていきましょう。

全国の米品種作付面積ベスト10

日本の米の品種ランキングでは、長年にわたり「コシヒカリ」が最も作付面積が広く、人気No.1の座を守っています。続いて「ひとめぼれ」「ヒノヒカリ」「あきたこまち」などが上位に並びます。
これらの人気品種は粘りと甘みのバランスが良く、炊き上がりの艶やかさも特徴です。特にコシヒカリは全国各地で栽培され、新潟県魚沼産や福井県産などは特にブランド力が高く評価されています。

▼ 全国米の品種ランキング(2023年作付面積実績)

コシヒカリ-イメージ

作付割合(%)

主な産地

特 徴

33.1%

新潟、茨城、栃木

粘りと甘みのバランスが良い。

作付割合

33.1%

主な産地

新潟、茨城、栃木

特 徴

粘りと甘みのバランスが良い。

ひとめぼれ--イメージ

作付割合(%)

主な産地

特 徴

8.3%

宮城、岩手、福島

冷めてもおいしい、すっきりした味わい。

作付割合

8.3%

主な産地

宮城、岩手、福島

特 徴

冷めてもおいしい、すっきりした味わい。

ヒノヒカリ-イメージ

作付割合(%)

主な産地

特 徴

7.4%

熊本、大分、鹿児島

適度な粘りと甘み、暑さに強い。

作付割合

7.4%

主な産地

熊本、大分、鹿児島

特 徴

適度な粘りと甘み、暑さに強い。

4位/あきたこまち

作付割合 ・・・6.7%
主な産地 ・・・秋田、茨城、岩手
特  徴 ・・・粘りがあり、つややか

5位/ななつぼし

作付割合 ・・・3.3%
主な産地 ・・・北海道
特  徴 ・・・さっぱりした味わい。

6位/はえぬき

作付割合 ・・・2.8%
主な産地 ・・・山形
特  徴 ・・・粘りと甘みが控えめ。

7位/まっしぐら

作付割合 ・・・2.5%
主な産地 ・・・青森
特  徴 ・・・冷めても硬くなりにくい。

8位/ゆめぴりか

作付割合 ・・・1.9%
主な産地 ・・・北海道
特  徴 ・・・粘りと甘みのバランスが良い。

9位/きぬむすめ

作付割合 ・・・1.8%
主な産地 ・・・島根、岡山、鳥取
特  徴 ・・・強い艶と甘み。

10位/キヌヒカリ

作付割合 ・・・1.8%
主な産地 ・・・滋賀、兵庫、京都
特  徴 ・・・艶があり、粘りが強い。

米の品種別の味わいの違い

お米の品種選びで迷ったとき、最も重要なのは自分の好みに合った食味特性を知ることです。お米の品種選びでは「甘いorあっさり」という味わいを表す軸と、「しっかりorもちもち」という食感を表す軸で分けられた特性が重要です。これらの軸を組み合わせると、お米の特徴を4つのタイプに分類できます。

例えば、コシヒカリは「甘い×もちもち」タイプの代表で、粘りと甘みのバランスが良いお米です。一方、ササニシキは「あっさり×しっかり」タイプに分類され、さっぱりとした食感で和食に合います。

【米品種の特徴と選び方】

 
イメージ画像

米の品種はそれぞれ特徴的な食味を持っています。自分の好みや用途に合った品種を選ぶことで、食事の満足度が高まります。前章で伝えたポジショニングマップの4つの区分に沿って、ご自身の好みに合う米品種の選び方を解説します。

米の特徴別の合わせる料理

料理によって相性の良い米品種は異なります。和食全般には「コシヒカリ」や「あきたこまち」などのもっちりとした粘りのある品種が合い、カレーやチャーハンには「ひとめぼれ」や「はえぬき」などやや粘りの少ない品種が向いています。寿司には「ささにしき」などさっぱりした品種、おにぎりには「あきたこまち」などの冷めてもおいしい品種を選ぶと良いでしょう。

甘い×もちもち系

コシヒカリ、ゆめぴりか、ヒノヒカリ、キヌヒカリ

【特 徴】
粘りが強く甘みが豊か。冷めてもおいしく、日本人に最も好まれる味わい。

 

おにぎりイメージ2
【合わせるとよい料理】
おにぎりやお弁当、 和食全般(煮物、焼き魚)、 丼物や炊き込みなどご飯 素材の味を生かした料理。

甘い×しっかり系

ひとめぼれ、はえぬき、雪若丸

【特 徴】
甘みがありながらも歯ごたえがしっかり。噛みしめると甘みが広がり、食べ応えがある。

 

チャーハンイメージ
【合わせるとよい料理】
カレーやチャーハン 、肉料理、 濃い味付けの中華料理、風味の強い料理。

あっさり×もちもち系

きぬむすめ

【特 徴】
粘りはありながらもすっきりとした後味。バランスが良く多様な料理に合う。

 

炊き込みご飯イメージ
【合わせるとよい料理】
和洋中問わず様々な料理。

あっさり×しっかり系

あきたこまち、ななつぼし、まっしぐら

【特 徴】
粘りが控えめでさっぱりとした味わい。繊細な味のおかずを引き立てる。

 

寿司イメージ
【合わせるとよい料理】
寿司(シャリ) 刺身や天ぷら うなぎなどの高級和食、繊細な味わいの和食。

類別おすすめの炊き方

おいしいお米を日常に取り入れるには、品種選びだけでなく適切な保存と炊き方も重要です。鮮度を保つためには、密閉容器で冷暗所に保存するのが基本です。 

吸水時間は種類別ではなく水温で時間を変えるのが基本で、通常は30分、冬場は60分程度行うのが理想です。

▼ 品種別のおすすめの炊き方

品種タイプ 

一般的な米

無洗米

新 米

一般的な米 … 1合に対し200cc前後

 無洗米  … 1合に対し220cc前後

 新 米  … 1合に対し190cc前後

水加減のポイント

1合に対し200cc前後

1合に対し220cc前後

1合に対し190㏄前後

米種類の多様な特徴を理解することで、ライフスタイルや好みに合わせた選択ができます。

 

【玄米に適した米品種と気軽に取り入れる方法】

 
玄米イメージ画像

玄米は白米よりも栄養価が高く、健康志向の方に人気がありますが、それに応じて玄米向けの米も開発されています。 玄米に適した品種や食べやすい調理法を知ることで、手軽に栄養価の高い食事を取り入れることができます。ここでは玄米に最適な品種と活用法を紹介します。

玄米食に適した米品種の特徴

玄米は栄養価が高いことで知られていますが、一般的な玄米には「食べにくさ」という大きな課題があります。この問題の主な原因は玄米の構造にあります。玄米の表面を覆う糠層には、水を弾く性質のロウ質層が存在し、これが水分の浸透を妨げます。そのため、通常の玄米は白米より長時間の浸水と炊飯時間が必要となり、それでも食感が硬く、消化がしにくいという特徴を持っています。

こうした課題を解決するため、近年は玄米の食味改善に特化した品種開発が進んでいます。その代表格が2002年に宮城県で誕生した「金のいぶき」です。これは胚芽が通常の約3倍という低アミロース巨大胚水稲品種で、さらにGABA含有量が通常のお米より高く、もちもちとした食感と甘みが特長です 。胚芽が大きいことで水分を吸収しやすくなり、白米と同じ方法で炊飯できるという利点もあります。

手軽に玄米を取り入れる方法

忙しい現代人が手軽に玄米を取り入れるなら、電子レンジで温めるだけの玄米製品がおすすめです。「金のいぶき」などの食べやすい玄米品種を使用した製品は、調理時間をかけずに玄米の栄養を摂取できます。レトルトやパック製品は玄米の栄養素を損なわずに加工されているため、栄養価と利便性を両立させた選択肢です。

▼ 玄米パックごはんパックのメリット

【調理時間ゼロ】電子レンジ数分で食べられる!

【栄養価が高い】食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富。

【長期保存可能】常温保存できるものが多い。

【バリエーション豊富】白米と玄米のブレンド、雑穀入りなど様々な種類がある。

【味と食感の改良】従来の玄米より食べやすい品種や加工法。

【まとめ】あなたに合った米品種を見つけよう!

 

日本には300種類以上の米品種があり、それぞれに特徴や適した料理があります。コシヒカリを筆頭に、ひとめぼれあきたこまちゆめぴりかなど、地域特性を活かした多様な品種が存在しています。

金のいぶき稲穂イメージ
米品種は粘りと甘みのバランスなどで選ぶことができ、料理や好みに合わせた品種選びが食事の満足度を高めます。また、健康志向の方には、栄養価の高い玄米を取り入れる選択肢もあります。

金のいぶきイメージ
玄米は調理の手間が課題でしたが、「金のいぶき」のような食べやすい品種や、電子レンジで温めるだけの便利な製品があります。忙しい現代人でも手軽に栄養豊富な玄米を日常に取り入れることができるようになりました。
 
糀入りもちもち玄米3種
 
キッコーマンこころダイニングの「糀入りもちもち玄米」は金のいぶきを使用したもちもち食感が特徴のパックご飯です。電子レンジで温めるだけで、金のいぶきともち麦、黒米の栄養を手軽に摂取できます。忙しい毎日でも続けやすい、おいしく健康的な食生活の第一歩を踏み出しませんか?